「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」で絵を描く楽しさを思い出す
目次
展示会情報
【会期期間】2019年8月31日(土)〜10月6日(日)
【場所】イムズ8階(三菱地所アルティアム)
【所在地】福岡市中央区 天神1-7-11
【展示時間】10時〜20時
【料金】一般400円、学生300円、高校生以下無料
【TEL】092-733-2050(三菱地所アルティアム)
【時間】10時〜20時
10月に入ってから見に行ったので、記事アップも会期ギリギリになってしまったのですが、展示は終わってしまいました。
「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」展示
もっと早く見に行って、何回も足を運べばよかったです。
木の絵が生き生きと、姿を変え、美しく、自由に、力強く立っていたので、私にとっても特別な木になりました。
美しい孔雀。燃えさかる尾を持つ孔雀の絵本の表紙は、ブルー。
世界のはじまりって、土地や民族によって色々で、その想像力もユニークで、詩的だったりするので知るのが好きです。
子供の魚が、親のまわりで踊っている。かわいい。
海というと少し怖い気持ちになる私ですが、ここに描かれている生きものたちは、みんな愛嬌があって、ユニークで、かわいかった。
自然に対する眼差しが、私たちとは違うのだろうなと感じます。やさしく、自然に見つめているよう。
実際に絵本を手にとって眺めることができて、嬉しかったな。
展示を見て、絵を描きたくなった
この展示を見に行った翌日、久しぶりに絵を描きたくなって、絵の具を引っ張り出してきました!
出してきたのはいいものの、時間が経ちすぎてしまって、絵の具が乾いてしまっていたり…。でも、描くことができたんです。
すごく嬉しかった!!!!!
最近、素直に絵を描いている人を見て、いいなぁってずっと思っていました。羨ましかったし、私もそんな風に(自分の気持ちに素直に)描きたいなって感情が日に日に強くなっていました。それでも、なかなか筆を取ることができませんでした。
「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」の絵を見ているうちに、色々気がついたんですよね。
絵に対する自分の思い込み
- 上手い絵が素晴らしい
- (上手に描けないから)私は描いてはいけない
- 描けない自分は、なんて駄目な人間なんだろう…
ここまでが、3点セットでくっついてるんですよね…。本当に必要のない思い込みです
私はこんな風に、自分の思い込みで自分を縛って窮屈にしているんだな…と嫌というほど体感しました。
普段は、心の中の大切な所にしまっているから忘れているんです。しまっていることすら忘れてて、思い出して(ああ、私ってそうだった…)と呆然としたんですが。
私のことを昔からよく知っている人達なら、「まだそんなこと言ってるの」って笑うかもしれない。同じこと繰り返してるよって
「涙が流れるところに宝物がある」と教えてくれたのは、確かアルケミストで、私の宝物は創作する行為そのものにあるということを、生活の中でゆっくりゆっくり手放そうとしていたけど、展示を見て我に返って、その大切さを取り戻しました。
私は描くことも、書くことも大好きで、その気持ちをこれからもずっと大切にしていこうとあらためて思いました。
タラブックスの絵に、無邪気さと強さがあった
どうして私が今回自分の大切なものを取り戻せたかというと、タラブックスの展示の絵に、無邪気さと強さを感じたからなんです。
あ、自由に描いていいんだ
ってわかった。わかってなかったんです、今までは。
頭ではそう在りたいと思っていたかもしれないけど、体感で理解できてなかった。
無邪気さだけじゃなくて、そこに強さがあったからこそ、とても感動して心が揺さぶられました。
民族芸術家たちにとって、アートとはつまり、
「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」展示より
気の向くままに連想を広げていくことなのです。
(V・ギータ)
世界を変える美しい本…。私の大切な世界を思い出させてくれた、本当に素敵な展示でした。
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