〈宝満宮 竈門神社〉参拝・魂のご縁を引き寄せる神様
令和元年の2019年は、天皇陛下御即位に伴っての大嘗祭(だいじょうさい)が11月4日、5日と斎行されます。
毎年、大祓は6月・12月と決まっているのですが新天皇が即位される年には、特別な神事「天下大祓(てんかおおはらえ)」が執り行われます。
大嘗祭にさきがけ新しい時代の天下泰平を祈るもので、2019年8月30日、全国の神社で一斉に行われました。1000年以上の歴史がある伝統の神事です。
福岡県では、太宰府にある竈門神社で行われました。今回は、そんな竈門神社の紹介です
目次
竈門神社について
【所在地】〒818-0115 福岡県太宰府市内山883
【TEL】092-922-4106
竈門神社へのアクセス
【最寄り駅】西鉄電車・太宰府駅
【駐車場】無料で100台駐車可能です。
【バス】太宰府駅から竈門神社へ、コミュニティバス「まほろば号」が運行。
所要時間は10分、料金は100円です。
※太宰府天満宮からは、徒歩で30分ほどかかりますので車かバスがオススメです!
バスでアクセスしやすいですし、太宰府天満宮とあわせて参拝しやすい神社です!
竈門神社の御祭神は玉依姫命
玉依姫命(たまよりひめ)は、豊玉姫(とよたまひめ)の妹です。
玉依姫の物語
省略した説明になりますが、天照大神の天孫である・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)には山幸彦、海幸彦という二人の息子がいました。
山幸彦と豊玉姫は浦島太郎・そして乙姫のモデルとも言われている神様で、山幸彦は海の中の宮殿で豊玉姫と出会うのです。二人は結ばれ、山幸彦は地上へと戻ります。
豊玉姫は妊娠し、産屋を立てて出産することになりました。
またその際「決して覗いてはいけない」と山幸彦に告げるのですが、山幸彦は約束を破って、産屋の中を見てしまったのです。
そこにはサメの姿をした豊玉姫がおり、山幸彦に本当の姿を見られたことを恥じ、海の中へと戻ってしまいました。
我が子の育児ができない豊玉姫の代わりに、妹の玉依姫が山幸彦のところへやってくるのです。
山幸彦と豊玉姫の子は鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)といい、お世話をしてくれた玉依姫と結婚します。
鸕鷀草葺不合尊は、神武天皇の父となります。
出産を覗かないであげてよ…と思うのですが、そうなると玉依姫が鸕鷀草葺不合尊と出会わず、神武天皇に続かないので複雑な気持ちになりますね
竈門神社参拝

駐車場についたら、竈門神社への階段を登って行きましょう♪


私、この階段を登っていく時にチラッと拝殿が見える時が大好きなんですよ!!緑と階段と拝殿のバランスが美しくて、テンションが上がります!

竈門神社の境内は、一目見て好きになりました。緑がいっぱいで…。桜の季節も、紅葉の季節も来てみたい!

手水舎で清めて、参拝に行く前に!

拝殿前、向かって左の狛犬の後ろにチラッと見える水鏡。

ぜひこちらに姿を映して清めてから、参拝に参りましょう。

参拝したこの日は、ちょうど私が神社検定の参級を受験する日でした。確か…少し早めに行って、午前中、竈門神社へ参拝したのですよね。
境内の中には、他にも様々な見所があります
招霊(おがたま)の木

天照大神が天岩戸に御隠れになった際、天宇受売命(あめのうずめのみこと)は招霊の杖をお持ちになり、神楽舞を奉しました。天照大神は岩戸よりお出ましになり、明るく平和な時代が戻ります。
招霊とは神様を招くという意味で、良縁・幸福を招く木と崇められています。
愛敬の岩

愛敬の岩は目を閉じて歩き、無事向こう側の石にたどりつくことが出来れば恋が叶うといわれています。
一度で出来れば早く願いが家内、他の人からの助言によりたどりついた人は、周りの人の助けにより願いが叶うと言い伝えられています。
再会の木

再会(サイカチ)の木とは、神功皇后が親しい人々との再会を祈願し、宝満山頂に植えられたと伝えられています。
この木に向かって、好きな人との再会や縁結び、まだ見ぬ人との出会いを祈ると叶うと信じられています。
末社・夢想権之助神社

【御祭神】夢想権之助
夢想権之助は杖道の祖と称えられる江戸時代初期の剣客で、宝満山中で修行中「神道夢想流杖術」を大成しました。
夢想権之助の左上にうっすらと木陰に見えているのが、須佐神社になります。
末社・須佐神社

【御祭神】須佐之男命
私はスサノオ様が大好きなのですが、竈門神社にはなんとスサノオ様を祀る末社があったんです!嬉しい!!
社殿も新しく建て替えられてて美しかったな。ちょっと奥まった場所にあるので、ゆっくりスサノオ様を参拝できる感じが幸せでした。

スサノオ様のゆかりの地である出雲から離れてはいますが、スサノオ様を祀る末社があると、すごく嬉しい気持ちになるんです♪
スサノオ様って三貴子のうちの一柱でもあるので、とても人気が高い神様で、色んな神社でお祀りされているんですよね。
もちろん、歴史の中で御祭神が変わったりという神社もありますが…。
三貴子(神)とは?
三貴子(みはしらのうずのみこ・さんきし)とは、伊邪那岐命が黄泉の国から帰ってきた時に、黄泉の汚れを落とした時に最後に生まれた三柱の神様たちです。
三貴神(さんきしん )ともいわれます。
- 天照大神…イザナギの左目をから生まれたとされる太陽の神
- 月読命…イザナギの右目から生まれたとされる月の神
- 須佐之男命…イザナギの鼻から生まれたとされる海原の神
スサノオ様は、最後に鼻から生まれました。素朴な疑問なのですが、スサノオ様だけ付け足しみたいじゃないですか…?
アマテラス様、ツクヨミ様は対のような感じがするのに、スサノオ様はそうでもないんですよね
私はまだ古事記を読み解くまでの力はないのですが、色々と謎が多いなと思います。今は本を読んでいるので、だんだんと理解していきたいなぁ。
展望舞台・幸福の木

竈門神社は、社務所が新しくて綺麗でモダンな雰囲気が目を惹くのですが、私は拝殿や自然が好きなので、この写真の場所が好きでした!近くの緑や、遠くの街並みが見渡せるのです。
社務所の裏にまわると、展望舞台と呼ばれる場所に出ます。この椅子がとても心地よかったんです♪
ずっと座っていられそうだったけど、神社検定を受けに太宰府天満宮へ向かう予定があったので、しばしの贅沢な空間を堪能しました
幸福の木というのは、右側に見える縁結びを願う木で、この木に結んで真摯に祈れば、恋が成就すると言われています。

太宰府天満宮ほど人は多くありませんし、自然に囲まれた気持ちのいい神社なので、また参拝したいです。

右手に見えます脇道にある稲荷神社はちょっと怖かったので、入りませんでした。実際には、入りかけたのですがすぐに引き返しました。
どこの神社でも(に限らず、お寺やパワースポットも)そうですが、自分に合う・合わないがありますので、違和感を感じた時は無理をせずすぐに離れましょう。自分の身は、なるべく自分で守りましょうね。肌感覚を大切に。
誰かが書いている言葉を鵜呑みにするのでなく、自分の感じたものを信頼してくださいね。
読んでいるあなたが、楽しく気持ちの良い参拝ができることを祈っています。
今回の参拝ご飯

太宰府の門前町にある喫茶 風見鶏は、ずっと行ってみたかったお店でした。レトロな店内が素敵で、とても落ち着く雰囲気です!
喫茶 風見鶏について
【所在地】福岡県太宰府市太宰府3-1-23
【TEL】092-928-8685
【営業時間】10時〜17時


見ただけで美味しさが伝わりそうなこの玉子!最高でした。オレンジジュースもフレッシュで美味しかったし、いい状態で神社検定に挑戦できました♪
お店には1880年のオルゴールがあり、奏でる音を聴きながらゆっくり過ごすことができたのでリフレッシュできました。また来たい!と思えるようなお店でおすすめです。
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