〈戒光寺〉秘仏・泉山融通弁財天様や不動明王様、丈六さんを間近で参拝【秋の特別公開】
Last Updated on 2021年11月25日 by Chippy
こんにちは!神社が大好きなのですが、京都のお寺を参拝するたびに、お寺のことが好きになっていくChippyです。
今回の戒光寺でも、素敵な出会いがありました!
戒光寺は以前参拝したことがあって、その際に丈六さんの大きさに感動し、足元から参拝できる機会があるということを知り、また「融通弁財天様」のただならぬパワーに、一体どんなお姿をされているのか?ずっと気になっていました。
秘仏は表に出ていないことも多く、直接間近で拝観できる機会は縁日の日など、限られているんです
2021年の秋の特別公開では、土日の二日間だけ、融通弁財天様と丈六さん、不動明王様の公開日が重なる日があったのですっごく楽しみにしていました!!
こんな機会、本当に滅多にないものなんですよ!
目次
戒光寺について
- 所在地
- 京都府京都市東山区泉涌寺山内町29
- 参拝時間
- 9:00~17:00
- 本尊:丈六釈迦如来像
- 鎌倉時代の仏師・運慶、湛慶親子の合作。台座と光背部を入れると高さが約10mもある大仏様。「丈六さん」と呼ばれて親しまれています。(大きな仏様、という意味)
- 公式ホームページ・リンク
- http://www.kaikouji.com/
戒光寺は見どころがいっぱい!特別公開の時期をチェックして下さいね!
丈六さんはもちろんですが、特に私がすごいな…と感じたところをピックアップします。
- 秘仏:泉山融通弁財天
- 泉山七福神の第二番。「金銭の融通をして下さる」弁天様で学芸・商売はもとより「融通を利かせて、あらゆるお願いを聞いて下さる」といわれています。
伝教大師作と伝えられている。
【秘仏ご開帳は年2回】1月の成人の日に行われる七福神巡り・11月3日の弁財天大祭のみ - 不動明王像
- 作者・時代不明。不動明王像は岩座を踏みしめるのが普通ですが、戒光寺の不動明王像は非常に珍しく、足の裏を見ることができます。
- お釈迦様一代記
- お釈迦様が誕生されてから、お亡くなりになるまでの間に起こった不思議な出来事が一場面ずつ、絵で綴られています。
いつも美しい生け花で出迎えてくれるのが嬉しい
戒光寺の門をくぐると、正面に美しい生け花を見ることができます。ほっと一息つけるのですが、まずそこで癒される気持ちになる心遣いが嬉しいんですよね。
見惚れてしまいますね!
違う季節の生け花も素敵だったので、お見せしますね。次回も楽しみ♪
秘仏:泉山融通弁財天様は、優しく強く美しかった
気になりすぎて、丈六さんより真っ先に融通弁財天様に会いにいきました。
戒光寺の弁財天様は、普通の弁財天様のお姿と違うんですよ!
- 一般に知られている弁財天様…琵琶などの楽器を持っている
- 戒光寺の弁財天様…8本の手を持つ八臂像(はっぴぞう)。8本の手に持った宝剣などを使って、芸事だけではなく様々なお願いを融通してくださる
融通弁財天様は、美しい金色をしておられて、今まで見たことのない姿をしていたので驚きました。八臂像の姿の弁天様との出会いは、初めてだったんです。
お寺の方がわかりやすく説明してくださり、拝観する時の気持ちがあらたまります。住職さんが一枚一枚描かれた特別な御朱印も頂いて、すごく嬉しかったです。
いつまでも拝んでいられそうでしたね…
丈六さんを足元で拝観すると、より感動があった
以前参拝にうかがった時は、通常の少し離れた正面のみからだったんです。説明のビデオがあるのでそれを聞いてから、丈六さんの足元へ。
丈六さんは、台座と光背部を入れると高さが約10mもある釈迦如来様で、通常の参拝でも(ここは、すごいな…)と感じたものでした。
丈六さんのすごいところ、紹介します!
- 喉元から何か流れているようなものは、後水尾天皇の身代わりになられた時についた血の跡と伝えられています
- 「悪いことの身代わりになってくださる」「喉の病気、首から上の病気は特によく直してくださる」と信仰が厚い
- まとう衣や光背も美しい
湛慶(たんけい)は三十三間堂の本尊を作った仏師
実は私、三十三間堂の本尊・千手観音像が一番好きな仏像なんです!
戒光寺の釈迦如来像(丈六さん)は、三十三間堂の本尊を作ったのと同じ仏師が作ってるんですよ!納得。私が好きなはずです!!調べて腑に落ちました。
丈六さんが静かに佇まれる姿はとても落ち着いた気持ちになりますし、正面から拝ませていただくだけなら参拝料はいらないのです。(お賽銭はしますが…)
規模としては決して大きい寺ではないですが、私がそうだったように…こんなにも大きく素晴らしい本尊があることに驚かれることと思います。
不動明王様像に感動して泣いてしまった話
戒光寺のお不動さんは、足の裏を見ることができるのです。
それは、今まさに助けに行こうとしているお姿だと言われているのですね。その説明書きを読んでお姿をまじまじと拝見すると、胸がいっぱいになって、あたたかくなってきて涙が出てきました。
自分でもびっくりしました
色々と寺社参拝をしている私ですが、何かに感動して泣くことって、そう何度もあることではないんです。
きれいだと思ったり、ご神気を感じたりすることと、胸がいっぱいになることって心の動きが別なんですよね。
自分でも説明がつかない身体の反応で、だからこそ、そんな出会いがあると自分にとってはずっと忘れられない、大切な場所になります。
私にとって戒光寺のお不動さんは、そんな大切な思い出のひとつになりました
不動明王様がお好きな方には特にお勧めしたい、戒光寺の内陣参拝(特別参拝)です。
お釈迦様一代記がすごい
お釈迦様の一生って、色々と有名なエピソードは知っているんですが、それが美しい絵と一枚一枚解説があって、とてもわかりやすいんです!
見応え、読み応えがありすぎました!
お釈迦様の一生については、とてもかいつまんで説明できるようなものではないので省きますが、一枚一枚じっくり読んでしまいました!
不思議なことが沢山あって、面白いんですよ。
戒光寺は、説明などが丁寧でわかりやすく、そういうところもすごく好きです
戒光寺の内陣参拝(特別参拝)の際に見ることができるので、ぜひ壁際の物語にも注目してくださいね!
【本日の参拝ご飯】しじみご飯も美味しかった
お祭り・イベントの時などは境内でお店が出ていることもあるようです。私が参拝した時も、美味しそうなご飯があったのでお昼にいただくことにしました!
好きな寺社のできるだけ近くで、何か食べることはすごくお勧めな行動です!
とても美味しく、すぐに食べ終わってしまいました(笑)。ごちそうさまでした♪
戒光寺はクラウドファンディングに挑戦中です
リンク:京の大仏「丈六さん」の本堂の屋根が崩落!開創800年を迎える戒光寺の本堂を修復したい
戒光寺は、2021年8月の大雨により屋根の一部が崩落してしまいました。改修工事のため、クラウドファンディングに挑戦しています。
目標金額の300万にはすでに到達しているのですが、まだまだ募集しているようなので(11月25日時点で、残り43日)支援をしたい!という方は、リンク先の内容をご確認ください。
あわせて参拝したいお勧めのお寺を紹介します!
戒光寺の周りには、沢山のお寺が点在しています。私も色々と参拝してみたのですが、個人的にお勧めのお寺を紹介しますね。
紅葉の名所・頭の観音さんとして有名な〈今熊野観音寺〉
所在地:京都府京都市東山区泉涌寺山内町32
紅葉の時期には、参拝しながら美しい紅葉のグラデーションを楽しむことができました。境内にお茶屋さんもおられて、皆さん思い思いに時を過ごされていました。
楊貴妃観音が美しい〈泉涌寺〉
所在地:京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
泉涌寺は、大門入ってすぐ左手にある楊貴妃観音堂にて美しい「楊貴妃観音像」のお姿を拝むことができます。
昭和天皇が御陵参拝の際にめでられたという、静かな庭を眺めて落ち着いた時間を過ごすのも良いですね
京都の寺社参拝記事はこちら
今は記事を書くよりも時間ができたら参拝を優先しているため、ブログで書きたい場所が溜まっている状態です
京都の参拝記事は、少しずつ増やして行きますので、楽しみにお待ちくださいね!