〈貴船神社〉参拝・龍神が棲まう緑深き社

夏になると、貴船神社に参拝したくなります。あの美しい緑に囲まれて、水を感じながらご神木に会いに行きたくなるんですよね。
貴船神社・ご祭神
本宮:高龗神(たかおかみのかみ)
結社(中宮):磐長姫命(いわながひめのみこと)
奥宮:高龗神(たかおかみのかみ)※闇龗神(くらおかみのかみ)とも伝わる。
【御神徳】運気隆昌・縁結び・諸願成就
高龗神は、水を司る雨の力を持つ龍神です。闇龗神(くらおかみのかみ)という神も、違う名ですが同一神だといわれています。
磐長姫命は、大山祇神の娘・木花佐久夜毘売(このはなさくやひめ)の姉神です
妹の木花佐久夜毘売が瓊瓊杵命(ににぎのみこと)と結婚する際に、大山祇神が、磐長姫も一緒に嫁ぎにいかせようとしたのですが…。
美しい妹と異なり醜い容姿をしていた磐長姫を、ニニギは追い返してしまうんです!ニニギ…。
そのことで自分を恥じてしまった磐長姫は、ここに留まって人々に良縁を授けようと御鎮座したと伝えられています。
貴船神社について
【所在地】〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180
【TEL】075-741-2016
【拝見時間】6時〜20時(時期により変動あり)
【ご祈願受付】9時〜15時30分
【授与所(お守り・おみくじ・御朱印)】9時〜16時30分
【由緒】
鴨川の水源地にあたり、水の供給を司る神をお祀りしている。
創建年代は不詳ながら伝説によると、神武天皇の皇母に当たる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が黄船に乗って、大阪湾から淀川〜鴨川を遡り、現在の奥宮の地に至り、水神を祀ったのが創建と伝わる。
貴船神社へのアクセス
【電車の場合】最寄り駅:叡山電車「貴船口」駅
- 貴船口駅下車、京都バスに乗り換え「貴船」下車
- 貴船口駅から徒歩の場合は約30分(2km)
【バスの場合】最寄りのバス停:京都バス(33番)「貴船」
※貴船下車、貴船神社までは徒歩約5分です
格言水五題/水六訓
格言水五題
- 自ら活動して他を働かしむるは水なり
- 常に自ら進路を求めて止まざるは水なり
- 自ら清くして他の汚水を洗い清濁併せ容(い)るるの量あるは水なり
- 障害に逢い激しくその勢力を百倍するは水なり
- 洋々として大洋を充たし、発して蒸気となり雲となり雪と変し霰(あられ)と化し凝(こご)っては玲瓏たる鏡となる、而(しか)もその性を失わざるは水なり
水六訓
- 水は尊し
- 水は美し
- 水は清し
- 水は強し
- 水は恐し
- 水は深し
私は「明鏡止水」という言葉が大好きで、私にとっては心がけるようにしている指針のようなものなんです
貴船神社の水五題は、その気持ちを思い出すような背が正される感じがします。
貴船神社への参拝
貴船神社は、山の中にあり自然がとても気持ちいいんです。川の水が流れる音や、木漏れ日を感じながら歩いて行きます。
では、参拝に参りましょう!


緑がきらきら輝いています。緑の季節の神社参拝も大好き!


末社・白石社のそばに美しい鳥がいました。神様の使いみたい。



鳥の名前はわからないけれど、見惚れてしまいます。



赤と緑のコントラストが綺麗です。この階段を見ると、貴船神社に来たんだなぁっていう気持ちになります。

貴船神社のご神木・桂の木がすごく好きです。神聖さや、拡がりを感じて…。またここの場所に立ちたいなって思うんです。




貴船神社は、水占いをすることもできます。紙を水に受かべると、文字が浮き上がってくるタイプのおみくじです。


5月に参拝した時は、緑の海を鯉のぼりが泳いでいました。



貴船神社には本宮の他に、結社・奥宮があります。
お時間のある方は、あわせて参拝なさってくださいね