〈ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち〉福岡市美術館で幻想の世界の中へ
モロー展は前売り券も買って、すっごく楽しみにしていました♪主観たっぷりな感想ですが、幻想の世界を私なりに紹介していきます!

芸術の秋のお出かけにもオススメです♪
目次
福岡市美術館について
【所在地】大濠公園の中からも入れます!
〒810-0051 福岡市中央区大濠公園1-6
【TEL】092-714-6051
開館時間

9時30分~5時30分(入館は、閉館の30分前まで)
※7~10月の金・土曜日は午後8時まで開館しています。
私がモロー展を観に行ったのは夕方でした。ライトアップした夜の美術館の雰囲気、綺麗ですよね〜
休館日
月曜日/年末年始(12月28日〜1月4日)
月曜日が祝日・振り替え休日の場合は、その次の平日
※7~10月の金・土曜日は午後8時まで開館しています。
ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち

ギュスターヴ・モロー展について
【会期】2019年10月1日(火)〜11月24日(日)
【観覧料】
- 一般1,500円(1,300円)
- 高大生800円(600円)
- 小中生500円(300円)
※( )内は前売りおよび20名以上の団体、満65歳以上の割引料金。
ギュスターヴ・モローとは?
ギュスターヴ・モロー(1826‐1898)は、フランス象徴主義を代表する画家で、「心の中に描くべきものがある」と、神話や聖書の世界を描き続けました。
教養溢れるモローは様々な物語を主題に、幻想的な作品を残しています
モローが愛した二人の女性
モローの母・ポーリーヌと恋人・アレクサンドリーヌ。展示では、モローの愛情に満ちた二人への眼差しを感じることができます。
甲斐甲斐しくモローを長年支え続けた母や、堅実な性格といわれるアレクサンドリーヌは、モローが描く、男の運命を狂わせるような強烈な魅力を放つ〈宿命の女〉とは対照的なのが興味深いです…。
現代的に表現すると、萌えと実際に好きになるタイプは違う、みたいなことなんでしょうか?なんて書くと、雰囲気が台無しになっちゃうかな…
私がモローを知ったのは、徳島の大塚国際美術館
徳島の大塚国際美術館で「出現」の展示があって、印象に残っていたんですよね。妖気漂う作品で…。気になって、調べたりオペラの「サロメ」の動画を観たりしました!
オペラの「サロメ」も面白いし美しかった…。ヘロデ王に漂ういやらしさがいい感じに気持ち悪いし、サロメのヨハネに向ける、狂気的な愛が怖いんです
大塚美術館は、全体的にすごく満足感があったので(レプリカでも全く問題ないな…)と思っていましたが、「出現」の迫力は実際に本物を目にすると、全然違う!!と感動しました。
あと、私はオディロン・ルドンの色使いや幻想的な美しさが好きなのですが、モローとルドンには、どことなく共通する雰囲気を感じます。
いつか、パリにある「ギュスターヴ・モロー美術館」にも足を運んでみたいです!
モロー展で私の好きな絵・印象に残った絵

やはり「出現」は別格なのですが、他には「雲の上を歩く翼あるアレクサンドリーヌ・デュルーとギュスターヴ・モロー」と「エヴァ」が特に好きでした!
絵葉書を購入しました!
雲の上を歩く翼あるアレクサンドリーヌ・デュルーとギュスターヴ・モロー
翼のある二人の絵は、モローの愛情がすごく伝わってくる!かわいい!!
どんな気持ちで、モローがこの絵を描いたのか想像するだけでも、心があたたかくなります。
エヴァ
「エヴァ」は聖書のアダムとエヴァ(アダムとイヴ)がテーマです。
私が今まで目にしたことのある絵は、エヴァの描かれ方があまり好きではなかったんだな…ってこの絵を見てハッとしたんです。
モローの解釈で描いたこちらのエヴァは、とても好き。力強さと、聡明さや好奇心が表現されているような気がして、美しいなあって思いました。なんだか人間味があるというか、モローが得意とする女性の強さを感じます。
セイレーンと詩人
「セイレーンと詩人」は、タペストリーの原画だったそうで、縁飾りのデザインがすごく可愛くて目を惹きました!モローはデザインのセンスも素晴らしかったのだなぁ。クリムトの装飾に目がいくのと同じような感覚です。
そして、印象的な絵といえば…
パルカと死の天使
大切な人を喪ったモローの晩年の作品なのですが、神々しい美しさやモローの絶望が現れていて、他の絵とは違う空気が流れているように感じました。
よく見ると前面に死の天使を導いているパルカが描かれているんですが、最初にパッと見た時には気づかなかったんですよね。
トロイアの城壁に立つヘレネ
ヘレネは顔がはっきりと描かれているわけではなく、それでいて構図の雰囲気や衣装、佇まいでその美しさや魅力が表現されているのです。
いや、なんか、本当に伝えたいことを表現するのに、大事なことは顔じゃないんだなと思って…
たくさんの習作群
モローは一つの作品を描き上げるのに、衣装やポーズなど、何作も習作してから幻想的な世界を構築していきました。その探究心や理想を追い求める姿勢に凄みを感じたんですよね。
様々な研究や試行錯誤を繰り返してのちの、「出現」なんだなと…。
ギャラリー・トークに初めて参加してみました!
ギャラリー・トークとは、学芸員さんが展示している絵について解説してくれるイベントなのですが、私が参加した回は開始時刻が夕方の18時からでした。
たっぷり一時間様々なお話が聞けて、参加してよりモローの世界を楽しむことができました!ところどころ笑いありの、和やかな雰囲気で楽しかったです♪
宿命の女について、(その女性自身は、悪くはないのでは…?)そんな疑問も浮かんできたりして(笑)。
また機会が合えば、ぜひ参加してみようと思います。
音声ガイドは俳優の石坂浩二さん
私は美術館の音声ガイドを聴きながら作品を鑑賞するのが好きなのですが、モロー展の音声ガイドも良かったです。
ガイドと共に流れる、クラシックの音楽も楽しみの一つなんですよね。雰囲気を盛り上げてくれる気がします。
企画展「仙厓—小西コレクション」も同時開催中
【開催期間】2019年10月1日(火)〜12月1日(日)
【展示場所】コレクション展示室古美術 企画展示室
モロー展のチケットで見ることができますので、ぜひ併せてご覧ください。
この記事が長くなってしまったので、仙厓さんのことは別記事に感想を分けて書きますね
「福岡市美術館 特別展 ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」と福岡タワーの相互割引企画がある
半券を持っていくと、各施設のチケットが割引で購入できます
【開催期間】2019年10月1日(火)〜11月24日(日)
チケット購入前にご提示ください!
私は半券を持って福岡タワーに行ったのですが、1枚で二人分割引になりました♪
福岡タワー展望
【大人】800円→640円
【小・中学生】500円→400円
【4歳以上】200円→160円
福岡市美術館
「ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち」
【一般】1,500円→1,300円
【高・大学生】800円→600円
【小・中学生】500円→300円
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